F15戦闘機馬毛島周辺デモ飛行

5月16日午後、防衛省は、馬毛島周辺でF15戦闘機を使った騒音のデモ飛行を行いました。

米軍の空母艦載機離発着訓練施設(FCLP)を前提として馬毛島に自衛隊基地建設を計画している防衛省が、地元民に懸念されている騒音を体感してもらおうと計画したものです。

この日は米軍FCLPで使用されるFA18戦闘機に性能が似ているというF15戦闘機(FA18よりエンジン出力が小さい)5機(夕方は2機)が使用され、防衛省が描いた飛行経路でタッチアンドゴーも無い飛行が演じられました。

この飛行の様子を体感した種子島島民からは、馬毛島上空を飛ぶときは機影は肉眼では見えず、どこから聞こえるかわからない遠雷のような音が継続していた、一時的にエンジン出力を上げた際には雷鳴のような音がした、種子島に近づいたときは騒音は割と小さく感じられた、出力を意図的に下げていたのではないか、などの声が聞かれました。

懸念される騒音を体感しようと各地で飛行の様子をうかがう光景が見られました。

実際のFCLPでは米軍戦闘機が予定されたコースを外れることが容易に想定され、デモのとおりに飛行される保証はありません。島の上空を飛行するケースも懸念されており、騒音の実態は依然として不明です。

5月12日、南種子町で1名が新型コロナウイルス感染症の陽性と判明しました。これで種子島島内の感染者は累計7名(西之表市5名、中種子町1名、南種子町1名)になりました。